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2012-07-27 廃用症候群で寝たきりの患者さんが動けるように

卒業後の2年間、学校からアロマセラピストを派遣している病院で活動していただいた卒業生が、仕事の都合で活動を止めることになりました。
彼女が思い出に残った患者さんについて文章にしてくれたので、ご紹介します。

『肺炎などで体調を崩され入院中に廃用性がすすんでしまった、80代の女性の方がいらっしゃいました。その方は入院前はご自分で歩けていましたが、入院中の移動は車イスでした。
アロママッサージをとても気に入ってくださり、いつも楽しみにしてくださっていました。何度目かの施術中のことです。いつものようにお話しながらマッサージしていると、ご本人から「こんなにしていただいているんだから、頑張ってリハビリしないといけないなって気持ちになるわ。」との言葉が聞かれました。
次の活動日にその方の病棟へ伺い探していると、看護師さんから「自主リハビリ中ですよ」と聞き、病棟の廊下を車いすを足こぎして自らリハビリしているその方の姿を見つけました。
アロママッサージは人を前向きにする力もあるんだなぁと学びました。

病院での活動を通して、アロマが入院中の患者さんにとって楽しみの一つとなったり、苦痛を和らげることができたり、回復へ気持ちを後押ししたりと様々な良い影響・効果をもたらすことができると学ぶことができました。

この病院のように、医療従事者の方々のご理解とご協力をいただける医療機関が増え、看護師やセラピストから患者さんがアロママッサージを受けられる機会がもっと増えると、患者さんの満足度や医療・サービスの向上につながると思います。アロマへの理解を病院の医師・スタッフから得られるように、今後は訪問看護の中で患者さんへのアロマの施術を行いながら、アロマの普及に努めていきたいと思います。』

彼女は看護師として仕事をしていましたが、アロマをきちんと勉強して患者さんに提供したい、と学校に入学されました。

卒業後に病院でのアロマ活動に参加していただきました。控え目で、とても優しく患者さんに接していました。いつも患者さんが何をしてほしいかを考えてアロマを提供されていました。
この患者さんが前向きになられたのも、心から患者さんに寄り添う彼女の気持ちが通じたのだと思います。

アロマセラピストは技術や知識はもちろん必要ですが、それだけではなく、心からの気持ちが通じるものなのだと思います。

卒業後、入学前に希望されていた、アロマテラピーを提供できる訪問看護師として仕事をされています。彼女の優しさとアロマを通して、日々、多くの患者さんに笑顔を届けていらっしゃることでしょう。


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