2011-08-21 補完代替療法としてのアロマテラピー
長年、アロマセラピストとして仕事をしてきて、
最近、アロマテラピーとは何だろう、、、と考える出来事がありました。
多くの方のアロマテラピーの認識は、
高級志向の癒し
あるいは 香りのついたエステ
15年前も同じような状況だったのですが、今も変わっていないのかぁ〜、と、
ちょっとガッカリしました。
医療現場では、この15年間でアロマテラピーの認識が非常に高まり、
アロマセラピストの受け入れはとても良くなったのですが、、、。
私の教わった英国式アロマテラピーは、心身の症状緩和を目的にして
様々な病気や症状のクライアントにアロマの施術を行うものです。
例えば・・・
肩凝りがあれば、肩凝りの原因となる筋肉の緊張を緩めて楽になって頂く、
腰痛があれば、腰痛の原因の筋肉の緊張を緩めて楽になって頂く、
ストレスで眠れない時は、自律神経系の副交感神経系を活性化して
リラックス効果を高めることによって、眠りを助ける
気持ちが沈んで、元気が出ない時は、自律神経系のバランスをとり、
気持ちをリフレッシュして気分を元気づける
脚がむくんでつらい時は、脚のリンパの還流を促進して、むくみの緩和をする
などなど、、、、
私の理解しているアロマは、
凝ってる筋肉も職業とか体の使い方で一人一人違いますので、それはセラピストが原因となる筋肉を探してトリートメントをすれば、クライアントはスッキリと楽になって、喜んでお帰りになります。
うつ病で落ち込みがひどくて、後ろ向きの方には、体の緊張を和らげるとともに、自律神経系に働きかけて、心も和らげて落ち着けるトリートメントを行うことにより、来られた時よりも元気になってお帰りになります。
トリートメント後もしばらく楽な状態になるので、クライアントはアロマの良さを実感されて、また予約されます。こうして、定期的なトリートメントが定着して、セラピストとクライアントの信頼関係に根付いた関係が何年も継続されます。
アロマテラピートリートメントは、こんな感じなのですが、
今はまだ、体がつらいとアロマで楽になる、、、というイメージは、あまりないようです。
アロマセラピストの人には高級の癒しを提供したい人もいらっしゃるでしょうし、香りのついたエステをされたい方もいるでしょう。
否定はしませんが、高級な癒しでも、香りのついたエステでもないアロマテラピーがあります。
補完代替療法として、病気や症状にきちんと働きかけることのできる、医学に基づいたアロマテラピーを、もっと多くの人に知っていただく・・・
これが私達のテーマです。