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2016-01-23 メディカルアロマ 精油の正しい選び方

先週書いた、メディカルアロマテラピーの続編。
今回はメディカルアロマテラピーで使用する精油の話です。
「メディカルアロマテラピー」という言葉はフランスで確立されています。
フランスでは精油は医薬品として扱われているため、医師が処方したり
薬剤師が取り扱うもので、非常に厳しい規格があります。
精油の規格は、薬局方やAFNOR(フランス工業規格協会)の基準があり、
偽物や混ざりものがないかを厳しくチェックしています。

正しい精油を見分けるためには、精油の分析法を理解する必要があります。
精油の含有成分は、ガスクロマトグラフィーという手法を用いることが一般的
ですが、「ガスクロマトグラフィー」であれば何でも良いのか、というと、
そうではありません。
ガスクロマトグラフィーのデータと書かれてあっても、そこに書かれている内容
が「正しいもの」か「偽物」かどうかを見分ける知識がないと、真正(純粋な精油)
と偽物の見分けることはできません。

真正ラベンダーの含有成分を分析するとラバンジンである可能性が高いとい
うことはアロマセラピストの間で良く耳にします。
ラベンダーとラバンジンは化学組成も特性も異なりますから、ラベンダーの効果
を得るためには、本物のラベンダーを使用していることが必要です。
特に、病気の患者さんに精油を用いる時や臨床で精油を使用する場合、正し
い精油を使用することは必要です。

メディカルアロマテラピーでは、正しい精油を見分けるために、
各精油のガスクロマトグラフィーのデータを入手します。
その際に、精油ごとのガスクロマトグラフィーのデータ
(代表的な成分だけではなく、微細成分も含めて)、
比重、屈折率、施光能が明示されているものが必要です。
データを精油の分析の専門家がみると、(その精油が)純粋な精油か、混ぜ物
がされているか、すぐに分かります。
なかには、匂いを嗅いで分かるものもありますが、、。

また、アロマセラピストとして勉強した人は、精油の化学成分の勉強で
「異性体」について学ばれたと思います(IFAでは必須科目です)。
例えば、多くの精油の含有成分であるリナロールには、
S-リナロールとR-リナロールがあります。
どちらも物理的性質は同じですが、S体とR体では匂いも異なり、アロマ
テラピーの作用も異なります。ラベンダーもオレンジもリナロールを含有し
ていますが、特性が異なる1つの要素です。
メディカルアロマテラピーを実践したい方や、臨床でアロマテラピーを実
践する方は、精油の品質について正しい知識を学ぶことが大切です。
正しい知識と、正しい精油と、正確な技術によって、
効果的なアロマテラピーが実践できます。

次回は、メディカルアロマテラピーは、実際にどのような効果があるのか説明しましょう。


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