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アロマダイアリー 2010年9月

2010年9月30日 ホスピスに入院中の60才女性
「アロマのマッサージに来ました」と伝えると、「楽しみに待ってたんですよ」とおっしゃいました。マッサージ中は眠ってはいらっしゃらないようでしたが、目を閉じてマッサージに集中されていました。両上肢の内側と両下腿の前面部に、点状の内出血が見られ(特に上肢)たため、内出血のある部位は軽い手技に留めました。
施術後、「顔にもつけたいので、少しオイルをくれますか?」といわれたので、右手に少量ブレンドしたオイルを垂らさせてもらいました。「ありがとう。こんなに気持ちいいことをしてもらって、他の人に申し訳ないわ。この病院に入院して、初めてアロマのマッサージなんてしてもらえてありがたいわ」と、とても喜んでくださいました。アロマにも関心があるご様子だったので、ご希望を伺い、ティッシュにグレープフルーツの芳香をし、お渡ししました。「また来月も来ます」と伝えると、「お願いします」と笑顔で答えてくださいました。(清水)
2010年9月30日 肝がんで入院中の80才の女性
お部屋に伺うとベッドに横になり目を閉じていらっしゃいましたが、お名前をお呼びすると、「はい」とお返事してくださいました。下肢のトリートメントを始めると、呼吸が穏やかになり、寝息が聞こえてきました。浮腫が顕著で、足先に冷感もあります。優しく施術をして、しばらく足先を両手で包み込んでいると寝息が深くなり、「ほぉー」と深く息を吐き出し、さらに呼吸が深くなっていきました。浮腫に変化は見られませんでしたが、足先は少し温かくなりました。終了後もぐっすりお休みだったので、そのまま退室しました。(川島)
9月23日 くも膜下出血後遺症で入院中の50歳代の女性
施術前に、以前担当したスタッフから左片マヒがあることや、運動性失語のような状態であること、その時によって気分のむら?があることなどをはじめ、施術中の様子について情報をもらってからベットサイドへ伺いました。訪室時、テレビを見て笑っていらっしゃいました。「アロマのマッサージに来ました」と伝えると、笑顔でうなずかれました。「腕と足をやらせてもらってもよろしいですか?」と伺うと、うなずかれたので、上肢、下肢の順で行っていきました。施術中は、テレビを見てニコニコされていて終始起きていらっしゃいました。今日は機嫌がよかったようで、少し興奮気味のようにも感じられました。
情報を得ていた通り、施術中、右上肢でまくらを動かしたり、時々声をあげたりされる様子が見られました。「このまま続けて大丈夫ですか?」と伺うとうなずかれ、「やめましょうか?」と聞くと首を振られ、拒否される様子はなく、上下肢のトリートメントを行うことができました。終了時、表情やしぐさで「終わり?」と聞かれたので、「終わりましたよ」と伝えると、 笑顔でうなずかれました。「また来週うかがいますね」と伝えると、笑顔でうなずいてくださいました。(清水)
9月23日 運動機能障害で入院中の90歳代の女性
デイルームで私を見つけるとうれしそうに手を振ってくださいました。ベッドに移動していただき、いつものように上肢からトリートメントを始めました。私の手が触れると、「あったかい手だねー」、と何度もおっしゃいました。今日は気温が低いせいか、いつもより身体が冷えているようでした。軽いマッサージを繰り返したり、両手で包むようにしているとだんだん温まってきました。
今日は会話も少なめで、「今日は何曜日?」「雨降ってるの?」と2〜3回聞かれたり、「お姉ちゃんが死んじゃったから寂しい」、とお話されたくらいで、身体が温まってくると、あとはウトウトされていました。終了後は、「ありがとう」と笑顔でおっしゃってくださいました。(川島)
9月16日 肺がんでホスピスに入院中の60歳代の女性
初めてアロマを受ける方でした。ユーカリラディアタの香りを試していただくと、深く息を吸い込むようにされて、「スーっとして、きつくない」とのことで、この精油を使用することにしました。上肢を施術中に、「以前リンパマッサージを受けたことがあってとっても痛かったわ。でもこれは痛くないんですね。優しくやってもらって気持ちがいい」、とおっしゃいました。表情も穏やかでした。次に下肢を行い、終わり頃に「他もいいかしら。背中の右側と腰がつらいの」と。うつ伏せはできませんでしたが、態勢を調整して背中も施術しました。施術後は、「ハァ〜、楽になりました。ありがとうございます」、と笑顔でおっしゃって、すぐに立ち上がってお辞儀してくださいました。短時間の施術で、強い張り感がなくなった訳ではありませんでしたが、楽になったとおっしゃった表情を拝見して、その言葉を素直に受けとめ、触れることの大切さを再確認させていただいた気がしました。(サイトウ) 
9月16日 脳梗塞後遺症で入院中の80歳代の女性
ベッドサイドに伺うと、小さい声で「あーあー」と、ずっとおっしゃっていました。声を掛けても、こちらの顔をじっと見つめるだけであまり反応はありません。ラベンダーの香りを嗅いでいただいても反応がありません。トリートメントを始めてしばらくの間、「あーあー」と声を出されていましたが、途中でその声がピタっと止みました。患者様はずっと私の方を見つめていらっしゃいました。呼吸は穏やかでしたが、足先がかなり冷えていたので、何度も繰り返し軽いマッサージを行うとだんだん温まってきて、ご本人も目を閉じてウトウトされていました。終了後に目を覚まされたので、私が笑顔でトリートメントの終了を告げると、発語はありませんでしたが、口の動きで、「アリガトウ」、とお返事してくださいました。(川島)
9月9日 多発性硬化症で入院中の40歳代の女性
アロマを受けるのは初めての方で、お部屋に伺った後にアロママッサージの説明をしました。言葉は片言ですが、意思表示はかなりハッキリされました。「やる」とのお返事だったので、マッサージを始めました。
右の上肢から始めると、すぐに目を閉じられ、呼吸も穏やかになっていきました。ときどき目を開けられるので、「気持ちいいですか?」、と尋ねると、「気持ちいい」とお返事が返ってきました。しかし左の上肢に移り、袖口をあげたところで、「失礼する!」と、ちょっと怒ったような声でおっしゃるので、「左はやらない方がよろしいですか?」と尋ねたところ、また「失礼する!」とおっしゃるので、左側はお嫌だと思い、上肢は右だけで終了しました。次に足の裏を拭いていると、やはり左足に触れた時に、「失礼する!」とおっしゃるので、右の下肢だけアロママッサージを行いました。右下肢をやっているとご家族がお見えになり、「あら〜。いいわね。気持ちいいでしょ?」と声をかけられると、「気持ちいい」と何度もお返事されていました。左側は手も足もお嫌のご様子とご家族に伝えると、「やってもらえばいいのに。足だけでも、ね。」とお話してくださり、ご本人も「足やる」と言ってくだったので、左側の下肢もやることに。終了後、「いかがでしたか?」と尋ねると、「気持ちよかった。」とおっしゃっていただきました。(川島)
9月9日 慢性疾患で入院されている90歳代の女性
初めてアロマトリートメントを受ける患者様でした。施術を初めてしばらくすると、家では寝る前に足にクリームをつけており、入院してからはそれができないので足の乾燥を気にされていました、少し踵のふちが乾燥しているかなぐらいで大変きれいでした。そのことをお伝えすると、大変うれしそうに笑っていらっしゃいました。
施術後には、「脚が軽くなった感じがするわ」とおっしゃり、「また、お願いしますね」と言っていただきました。(y.k)
9月9日 くも膜下出血後遺症で入院中の80歳代の女性
今日から初めて病院のアロマ活動に参加しました。この患者さんも初めてアロマを受けるの方でした。病室に行き、耳もとでトリートメントを始める旨をお伝えしてから施術を開始しました。意思疎通ができないとのことでしたが、こちらで何か言っていることは気付いていらっしゃる様に思いました。芳香浴としてティッシュに精油を落として香りを嗅いでいただきましたが反応なし。トリートメントを始めましたが、表情が読めないまま続けたところ、しばらくすると、ゆっくりお休みになりました。脚はトリートメント前はかなり冷感が強く、真っ白でしたが、トリートメント後は循環が良くなり、少し赤みを帯びてきていました。(マツモト) 
9月9日 ガンで入院中の70歳代の男性
訪室時、ベット上で座って本を読まれていました。「アロマのマッサージに伺いました」と声をかけさせていただくと、「看護師さんにこういうのがあるって聞いて申し込んでおいてもらったんだよ」とおっしゃいました。両下肢に弾性ストッキングをはかれていたので、脱ぐのを手伝わせていただきました。 ティッシュにオレンジの精油を垂らし、嗅いでいただくと「ホントだ。みかんのいいにおいがする」とおっしゃいました。
下肢の施術中は「あ〜、気持ちいい」とおっしゃり、マッサージに集中されていましたが、次に上肢を行っていると、「子供の頃から皮膚が弱かったんだ」とか、子供の頃体験した戦争の頃のお話等を聞かせてくださいました。施術後、「とても気持ちが良くて、寝ちゃいそうだったよ」とおっしゃってくださいました。(清水)
9月2日 ホスピスに入院中の60歳女性
私の顔を見ると「あらぁ、やっていいだけるの?」と仰って、広間からすぐにお部屋に移動。以前より歩行がスムーズになっているようです。以前は足にしびれを感じていたそうですが、最近はしびれを感じることがなくなったようです。香りに敏感な方ですが、オレンジの香りならOKということで、ティッシュにオレンジを垂らして香りを嗅いでいただきました。いつもは、オレンジの精油がついたティッシュは、香りを確認したら「これでいいわ」と私に返されるのですが、この日は初めて「あ〜いい香り」と仰って、枕元に置かれました。そして「お願いします」と言って目を閉じられました。施術中はゆったりと穏やかな表情でした。施術後は、「ありがとう、うとうとしちゃいました。癖になってしまったわ〜。またお願いします」と仰いました。(サイトウ)
9月2日 80歳女性 脳梗塞後遺症
ベッドに寝たきりで、私からの声掛けはお分かりになるようですが、反応はほとんどありません。ここ数ヶ月間、目はほとんど閉じたままです。発語もありませんが、何か嫌なことがあると「あー」と声を出されるようです。今までトリートメント中に声を出されることが数回ありました。先週と今週は私からの声かけに、患者さんは顔を私の方に向けて、まぶたをぱちぱちして反応をみせてくださいます。上肢のトリートメントを始めると、今までは呼吸が速くなるのですが、今週はすぐに呼吸がおだやかになり寝息が聞こえてきました。下肢に移ると目を覚まされましたが、呼吸はおだやかなままです。上下肢の指に拘縮が見られますが、比較的柔らかく感じました。精神的に落ち着いてトリートメントを受けられていると、身体も緩みやすいようです。(川島)


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