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アロマダイアリー 2010年11月

2010年11月25日 肺がんの60歳男性
初めてのアロマトリートメントでした。がんの影響で腰から下が痺れてしびれていて感覚がないとのことで、腰と下肢のトリートメントを希望されました。芳香浴用にオレンジの香りを用いました。トリートメントはオイルの使用を希望されなかったので、洋服の上から行いました。トリートメント中は特にお話もされずウトウトしながら静かに受けられていました。終了後手のトリートメントもしましょうか?と声をかけると、「じゃあやってもらおうか。」というお返事だったので、手はオイルを使用して行いました。いつも左側を下にして横になっているので、左手がしびれるそうで、「しびれているほうの手をやってもらうと気持ちいいね。」と目を閉じておっしゃいました。
「この香り素敵な香りだね。みかんをむいたときの美味しそうなそのままの香りだね」とおっしゃいました。
その後だんだんご自分からお話もしてくださり、出身地のお話で盛り上がりました。
終了後は何度も「ありがとう」とおっしゃってくださいました。(川島)
2010年11月25日 乳がんの70歳女性
お部屋に伺うと、ご本人はうとうとされていてご家族の方が付き添われていました。
「アロマのマッサージをさせていただきに来たのですが、やらせていただけますか?」と声かけすると、「そーっとね・・・。」、と少しぼんやりした様子でお答えになりました。
施術中は寝息をたてて眠っていらっしゃいましたが、ふと目を覚まされてご家族の方に、「乳がんの傷はこのままで大丈夫かしら?」など聞かれていました。ご家族の方が「大丈夫よ」といわれると安心された様子でした。
終了時「終わりましたよ」と声かけすると、わずかにうなずかれました。(清水)
2010年11月25日 脳梗塞で入院中の80歳代の女性
アロマは初めての方でした。「手が柔らかいわね〜」と何度もおっしゃり、「私の手は固いでしょう」ともおっしゃいます。香りをかいで「スーッとするわね」、「気持ちがいい」と仰っていました。香りも良く分かる様子でした。
最初は会話をしながらアロママッサージをしましたが、しばらくするとお休みになり、いびきをかかれていました。(松本)
2010年11月25日 認知症の75歳の女性
入室時、開眼されていました。挨拶して呼び掛けしましたが反応はありませんでした。手のトリートメントに入ると直ぐにウトウトされた様子で入眠されました。
手の拘縮はトリートメントで柔らかさが出てきました。手のトリートメントが半分終わったくらいから、お腹がクルクルと鳴り、動いている様子でした。
足は指先のみ冷えがあり、足首から下を多めにトリートメントすると大分冷えは和らぎました。
途中、何回かタンが絡まるのかむせて目を覚まされていましたが、落ち着くとまた入眠されていました。
終了後の挨拶も反応はありませんでしたが、お腹の動きが活発になって、リラックスされたように感じました。(川口)
2010年11月18日 肺がんで入院中の70歳女性
お部屋に伺い、声掛けするがお返事はありません。足末端に特に冷感有。
目をキョロキョロとさせていらっしゃいましたが視線は合いませんでした。
左手で首や口周辺、頬を掻いていらっしゃいました。声をかけながら、下肢から施術。
踝から足先にかけて冷感がみられたので、足の部分は片手でかかとを包むようにし、もう一方の手で甲や足底などを刺激。するとキョロキョロと動いていた目が落ち着き、うとうととされていました。
右上肢に移り、前腕の軽擦を多めにしてから手関節、手掌、甲と施術し、手を握るとわずかながら握ってくれるような感じがありました。また同じように施術を繰り返し、指も丁寧にトリートメントするとやや拘縮がゆるんだようでした。掻いていらっしゃった右手の動きも止まり、呼吸が深くなっていました。施術が終わると同時に看護師さんが体温、脈の測定に来られたので退室しました。(サイトウ)
2010年11月11日 肝がんで入院中の80歳代の女性
訪室時は寝息を立てて眠っていらっしゃいました。「アロマのマッサージに来ました」とお声をかけると、「お願いします」、と先週施術を受けていたためか、すぐに答えてくださいました。その時に、聞き取りにくかったのですが、両下肢とも大腿部からくるぶしまで痛みがあるという内容のことをおっしゃっていました。
時々、痛み止めの塗り薬を塗ってもらい、スーッとして楽になるとのことでした。
オレンジの精油で芳香浴をすると、ティッシュを鼻に持っていき、「いい香りね〜」とおっしゃいました。施術中は、目を閉じてマッサージに集中されていました。時折眉間にしわがよることがあり、「痛いですか?」と尋ねると、大丈夫とのことでした。
施術部位の両下腿部〜足趾の皮膚にかけて、小さな点状の赤い斑点が多数みられましたが、炎症や湿疹のようすはなく、先週施術の際にも見られていたようなので、施術しました。
施術後は、「ありがとう」とおっしゃり、膝を立てると楽とのことで、自ら両膝を立てていらっしゃいました。(清水)
2010年11月11日 認知症で入院中の60歳代男性
部屋に入ると開眼はされており、挨拶すると顔をしかめながら「ウァ〜」と反応してくれました。大きな声でびっくりしてしまいましたが、しっかりと話したことに返答してくれている様子でした。トリートメントを行うとすぐに深い呼吸になり脱力し、リラックスされている様子でした。途中、入眠されたようでした。足首から下がとても冷たく、指を多めにケアすると血色がよくなり、かなり改善しました。色が白いこともあり、毛細血管に血が通っていくのが肉眼でも確認できました。肌の乾燥は目立ってはいませんでしたが、薄い肌でオイルをよく吸収しました。
終了後、お声かけすると、また「ウァ〜」と返答してくださいました。(川口)
2010年11月4日 脳梗塞で入院中の80歳代の女性
お部屋に伺うと目を閉じたまま眉間にしわを寄せて険しい表情をされていました。また「あー、あー」と機嫌の悪いときや不快なときに出す声を、ずっと出されていました。
お声掛けをしてもその状態は変わらず、とりあえず下肢からトリートメントを始めました。体に力が入っていて、声を出される毎に緊張が伝わってきました。下肢が終わり上肢に移ると、いくらか落ち着いてこられたようで呼吸も少しずつゆっくりになりました。最初は肘の関節や指の拘縮もなかなか緩まなかったのですが、落ち着いてくるにしたがって力が抜け緩んできました。そのうち寝息を立てながらお休みになり、トリートメント終了後もお休みのままでした。
途中、看護師さんがお部屋に入って来られて、寝息を立てられている患者さんを見て、「アロマが大好きなんですよね。今日も気持ち良さそう。効果ばっちりですね。」、と仰いました。(川島)
2010年11月4日 ガンで入院されている70歳代の男性
上半身は動くが下肢はほとんど動かない方で、ほとんど毎日のように看護師さんにお願いして足を触ってもらっているとのこと。「以前は動かなかった足の指が少し動くようになってきたんだよ、いいんだよねー触ってもらうのは。」とおっしゃって足の指を動かしてみせてくれました。
右上肢から始め、左に移ろうとすると「いや〜やってもらっているのに大変申し訳ないんだけど眠くなってしまうんだ」 眠いのを我慢されていたようです。
私が「ほとんどの方が寝てしまうので、眠くなったら寝てくださいね」と伝言い左上肢を施術。すぐにウトウトされていらっしゃいました。そのまま下肢も行いました。全体的に乾燥があり、足底部や足指が著明でした。皮剥けしているところもありましたので、刺激しないよう気をつけて指も施術しました。終わったことを伝えるとゆっくりと目を開けて息を大きくはきだしてからこちらを見て「あ〜、ありがとう」とおっしゃいました。(サイトウ)


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