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アロマダイアリー 2011年5月

5月19日 40歳代の乳がんの女性 背部、頚部、四肢へのアロママッサージ 
何度かアロマトリートメントを受けていただき、今日も待っていて下さったようで、訪室すると笑顔で迎えてくださいました。「前に背中をやってもらった後、ほんとに体がすぅ〜と楽になったんです」と仰り、今回も希望されました。香りも楽しみにしていただいていて、今まで使用していなかった精油をティッシュに垂らして渡しました。精油のことを話すと、以前ミラノに旅行した時に迷ってしまい、大きな教会に行った事を思い出され、「そういえば、あの時こんな香りがしていたわ〜」とフランキンセンスの香りを大きく吸い込んでいらっしゃいました。施術を始めると、その教会での思い出をお話しされました。背面が終わる頃には、「なんだか体がポカポカしてきました」と。 その後、ベッドをリクライニングさせ、上肢→下肢と施術。施術後に、「いつもしていただくと左手と足の痺れが飛び散っていくような感じになるんですよ ありがとうございます」 「この香りはなんだか崇高な感じがしますね・・・」、と仰って、ティッシュに落とした精油の香りを何度も嗅いでいらっしゃいました。(サイトウ)
5月26日 60歳代 乳がんの女性への背部、頚部、四肢 
病室に伺うと、「あー嬉しい。お願いします。」と笑顔で迎えてくださいました。ご家族の体調が悪く、心配事があり、気分の落ち込みがあるご様子でしたので、オレンジの精油をティッシュに垂らしてお渡ししました。すると、「今日は何かしら? あーいい匂い。」と、ティッシュを鼻に近づけて目を閉じて、何度も香りを嗅いでいらっしゃいました。今日も首や背部も施術希望でしたので、最初に後頸部〜背部にかけて施術しました。施術中は、時々「あーそこ気持ちいい。」「身体がポカポカしてきたわ。」等の言葉が聞かれ、覚醒されていて、ご友人・ご家族・お食事のことなどいろいろお話してくださいました。 また、ネイリストのボランティアの方にやっていただいたネイルを見せてくださり、「またやっていただいたのよ〜。」と笑顔でお話してくださいました。上肢の施術中、「ふわぁーっとしびれ(抗がん剤の副作用)が散らばっていくみたいで、すごく楽になるのよ。」と喜んでくださいました。マッサージが終わりに近づく頃、下肢の施術中に、「気持ちが良くて眠くなっちゃうわね。」との言葉が聞かれ、リラックスしてくださっているようで、うれしく思いました。右下腿部(特に足首)に浮腫が軽度見られていましたが、施術後少し軽減されていました。
終了時、「身体がポカポカしてすごく気持ちいいわ。ありがとうございました。」とおっしゃってくださいました。この患者様には2月頃からトリートメントさせていただいていますが、毎回楽しみにしていてくださり喜んでくださるので、施術させていただくたびに、喜んでいただけて幸せに思います。(清水)
5月26日 脳梗塞の50歳代男性 
今回がアロマを受けるのが初めての方です。看護師さんが一緒に病室まで来てくださり、患者さんが使っていらっしゃるボードに<香りのマッサージ>と書き込んで見せてから、「気持ちいいよ〜。どこをやってもらいたい?」と看護師さんが尋ねると、患者さんは少し考えてから右肘辺りを触り、「ここがいい」と伝えてくれました。患者さんのご希望に添って、上肢からトリートメント。右肘辺りを希望されていたので右腕から入りました。アロマが初めてということもあり少し緊張されてるかな〜と思い、始めは短い単語でもお話をしながら進めていこうと思ったのですが、お声かけすると体の向きを変えて姿勢を少し起こしてこちらの方に向いて考えながらお返事されるので、リラックスできないだろうな〜と思い、途中からは話しかけずに進めました。トリートメント中はずっと天井の方を見つめていらっしゃいました。左腕をトリートメントしていると、突然むくっと起き上がり、「足のこの辺も痛いです」と、足首上からふくらはぎ辺りを指して、「こっちも痛いです」と両方の脚を指して教えてくださいました。「手の方が終わったら脚もやりましょうね」とお答えすると、安心されたのかまた横になられました。(山内)
5月26日 胸部のガン 
80歳代の女性へ初めてのアロマ。訪室すると「待ってたわ」とにっこりされました。柑橘系の香りがお好きということで、マンダリンの精油をティッシュに1滴落としてお渡しすると、「いい香り〜」と香りを楽しまれていました。トリートメントのご希望をお伺いすると、いつも背中と膝が痛いとおっしゃるので、背中と下肢のトリートメントを行うことにしました。背中の時は「気持ちいいわ。」とおっしゃり、「ずいぶんあったかいけどアロマのせいかしら。」と尋ねられるので、「わたしの手があったかいんです」と伝えると驚いていらっしゃいました。下肢の時は少し気持ちが緩んだのか、ご自分からご家族の話をいろいろしてくださり、時々涙をぬぐっていらっしゃいました。終了後は「ほんとに気持ちよかったわ。こんなにしてもらって。ありがとう。」と嬉しそうにおっしゃっていました。(川島)
2011年5月12日 肺がんの男性患者さんへのアロマトリートメント
朝、緩和ケア病棟に行くと、師長さんより「首から左肩の辺りがつらいようなのでお願いします。」と追加でご依頼をいただきました。
階下へ出歩かれたりと、ご自分で歩いたり日常生活が行えている方でした。
病室に伺い、「アロマセラピーのマッサージに伺いました」と声をかけさせていただくと、「よろしくお願いします」と、すぐに準備をしてくださいました。香りを嗅いでいただくと、「いい香りだね〜」、と少しうっとりされていました。左の肩が行えるように、枕を抱えた状態で右側臥位になっていただき、施術しました。 施術中は覚醒されていましたが、 「あーそこが痛いね」「あー気持ちいいね」などの言葉が聞かれ、マッサージに集中されていました。左の肩上部、左の背部の筋の張りが強く、その辺りをやや重点的にやらせていただきました。終了の声かけをすると、「気持ちよかったです。ありがとう。いい香りがしますね。」とおっしゃってくださいました。男性の方でしたが、精油の香りを気に入ってくださり良かったです。少しでも苦痛が軽減し、安楽に過ごしていただければいいなと思います。 (清水)
2011年5月12日 膵臓ガンの70歳代男性へのアロマトリートメント
訪室して、「前回は腰の上あたりと足をマッサージしましたが、今日はどうしましょうか?」とお聞きすると、右の腰の上あたりを触りながら「いつもこの辺りが痛くて・・・じゃあ全体的に」とおっしゃるので、背中全体と下肢のマッサージを行いました。
トリートメント中は目を閉じてリラックスされている様子。「ふだんは肩は凝らないんだよ」、とご本人が仰り、奥様も、「お父さんは肩は凝らないのよね」、と仰っていましたが、肩周りをトリートメントすると、「やっぱり気持ちいいね。妻の前では肩が凝っても凝ったなんて言わないんだ」、とおっしゃるので、「それは奥様への愛ですね」と声をかけ、みんなで大笑い。下肢の時は何度か「気持ちいいねぇ」とウトウトされて、終了後は、「いやぁ。ほんと気持ち良かった。ありがとう」と笑顔で仰ってくださいました。その後、奥様のアロマトリートメントを行うので準備をしていると、ご本人はどちらかへ行かれるためにお部屋を出て行かれました。でもすぐに戻って来られて、少し興奮気味に、「いやぁ!足を着いた時の感じが全然違うよ。自分の足じゃないみたいに軽い」、と本当に嬉しそうに伝えてくださいました。奥様もその効果に少し驚きながらも、半分冷やかすように「スキップ出来ちゃうんじゃない」と仰ると、「ほんとそんな感じだよ」と答えていらっしゃいました。 (川島)
2011年5月12日 心不全の80歳代女性へのアロマトリートメント
病室に伺って挨拶をすると、肩が凝るので肩もやって欲しいとの要望がありました。トリートメントの準備をしていると、肩が凝って辛いことと、デコルテ部位(特に鎖骨下)の乾燥が激しく、痒くて掻きむしっ てしまうとのこと。痒みを何とかして欲しいとのご要望でした。四肢のトリートメントに入る前に本人の強いご希望である、デコルテ、肩周りのオイル塗布とトリートメントをしました。
デコルテ部位は乾燥がひどく、掻きむしった跡がたくさんありました。オイルを塗布していくと「気持ちいいね〜」、と嬉しそうでした。肩が凝っているからとのことでしたので、肩周りを優しくマッサージする程度でも充分満足されているご様子でした。乾燥がとても気になっていらっしゃるようで、「腕の方までかゆく なるからよろしくね」とおっしゃるので、「たっぷりオイルを塗ったので、少しかゆみも和らぐと思いますよ」、とお話しすると、「ありがとう。本当に気持ちいい」、と喜ばれていました。
翌日はお風呂の日らしく、「明日お風呂に入るのがもったいないね〜」、と何度も仰ってちょっと残念そうでしたが、「シャワーの気持ち良さも捨てがたい」と笑っておられました。 (山内)
2011年5月12日 パーキンソン病の70歳代女性へのアロマトリートメント
入室すると、イビキをかいて寝ていらっしゃいました。お声かけすると、少し目を開いて、瞼を小刻みにパチパチと動かされました。両手に軽度の拘縮がありましたが、トリートメントでやや柔らかくなったようでした。右手のトリートメントが終わり、タオルを外そうとすると、ご自分で右腕を挙げてくださいました。壁に飾ってあるお孫さんの話や天気の話などをこちらから話しかけていると途中、一回だけ「あーっ」と発声がありました。何か言いたそうなご様子で、その後、口をモゴモゴされていました。下肢は乾燥が顕著で白くなっていましたが、トリートメントでしっとりされました。アロママッサージ終了後、患者さんの方に手をそっとかけてご挨拶すると、また瞼を小刻みに動かされました。 (佐藤)


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