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アロマダイアリー 2011年10月
2011年10月27日 認知症で入院中の、70歳代の女性へのアロマトリートメント
デイルームで、私が別の患者さんにアロマトリートメントをしている時、興味深そうに様子を見ていらっしゃいました。
私と患者さんとの会話を聞いていらっしゃったようで、途中から、「手がきれいになるの?気持ちよさそうね。私もやってもらいたいわ」と話しかけてこられたので、看護師さんにお伝えし、急遽トリートメントさせていただきました。
トリートメントを始めるとすぐに、「暖かくてとっても気持ちいいね」とおっしゃいました。
「マッサージお好きなんですね」、とお声をかけると、「うん。大好きよ。気持ちいいものね」と嬉しそうにお話してくださいました。
「いい香り」とラベンダーの香りも気に入られた様子でした。
終了後、「しばらくの間は手からいい香りがしますよ」とお顔の近 くまで手を持っていくと、ご自分の手を香りながら大きく息を吸い込んで、「ほんとだ。これは いいわね〜」と、とても喜んでいらっしゃいました。(山内)
2011年10月27日 胃がんで入院中の、70歳代の女性への腕と脚のアロマトリートメント 
お部屋に伺うと、お顔の左側にガーグルベースンを置き、つらそうなお顔でベットに横になられていました。
「こんにちは。アロママッサージをさせていただきに来ました。今からマッサージさせていただいてもよろしいですか?」と声をおかけすると、「お願いします。」と答えてくださいました。ベット上で少し動いただけでも吐いてしまうとのことで、オイルを準備しようとしていると、ゲホッと胃液様のものを嘔吐されました。
「大丈夫ですか?」と声をかけると、「ちょっと動いただけでこうなってしまうのよ。ごめんなさいね。」と返答がありました。
「香りは何もないほうがいいですか?」と聞くとうなずかれたので、キャリアオイルのみでトリートメントを始めました。
ご気分が悪い中、マッサージしても大丈夫かと思いましたが、ご本人が希望されていることもあり、途中でやめることもできるので、マッサージを始めました。
腕にオイルを伸ばしエフルラージュを行っていると、「アロマセラピーっていうのはどういう意味なんですか?」とご質問がありました。
「葉っぱやお花などの植物から抽出した、精油という香りのするオイルを使ってこのようにマッサージしたり、香りを嗅いだりすることで心や身体に作用して、調子を整えていく療法のことですね。」とご説明すると、「じゃあ、香りを使ったほうが効果があったのかしらね。」とおっしゃったので、「このベースオイルだけでもビタミンや栄養分が入っているので、大丈夫ですよ。」とお答えすると、うなずかれました。
時々目を閉じながらゆったりとマッサージを受けられており、途中2回ほど少量嘔吐されました。マッサージの途中に看護師さんがお見えになり、「気持ちいい? 昨日から息子さんと楽しみにしてたんだもんね。」と声をかけられると、笑顔でうなずかれました。「息子にもやってもらったら?ってすすめられたのよ。」とおっしゃいました。
マッサージが終わり、声をおかけすると、「ありがとうございました。いつ来られているんですか? またお願いしますね。」と笑顔でおっしゃってくださいました。
状態的に様々な苦痛があると思われますが、少しでもマッサージで気分転換が図れ、つらさがほんの少しでもやわらげばと思いました。どんな状況でもマッサージを行えるというわけではなく、全ての方に決して無理強いはできませんが、体調やご気分が良くない中でも患者さんがマッサージを希望されていれば、施術することは不可能ではなく、マッサージで心地よさを感じていただくなど、良い効果を感じていただくことはできるのだと思いました。その方にあった方法でアロマができるように、今後もお一人お一人の施術を大切にしていきたいと思いました。(清水)
2011年10月13日 50歳代の大腸がんの女性へのアロマトリートメント
初めてアロマトリートメントを受ける方です。入室すると、くの字の姿勢で横になられており、目を閉じて少し歯をくいしばったように、お顔にギュッと力が入っているように見えました。最初、ご挨拶するとほんの少しお顔の向きを変えられましたが、目は閉じたままでこちらの声かけに対して返答や反応はありませんでした。上肢からトリートメントを始めました。片側の腕が終わり、表情や呼吸などの変化はあまり見られませんでしたが、お声がけしながらもう片方の腕に入ろうとすると、少し腕をこちらに 差し出してくださいました。
下肢には包帯をまかれていたり、ガーゼの絆創膏が広範囲に多数貼 られていたためオイルを付けてのマッサージは難しいと判断し行いませんでしたが、皮膚の乾燥がひどかったので、できる範囲でオイル塗布して保湿しました。
最後に終了のご挨拶とありがとうございましたとお伝えすると、ゆーっくり片目を開けてこちらを見て下さり、うんと小さくうなずいてお返事を下さいました。少し気持ちがゆるんでいただけたのかな、と思いました。(山内)
2011年10月13日 70歳の脳梗塞後遺症の女性へのアロマトリートメント
体調も随分よくなったそうで当初あった痛みも大分とれ、楽になったとのことでした。2日後に退院するとのことで、気分も晴れやかなご様子でした。前回、前々回とタイミングが合わず、トリートメントができなかったことを気にしていたので、退院前に会えてお話ができました。トリートメント中、深リラックスして受けていただいていることが伝わってきました。各部位が終わるごとに「気持ちいいですね〜」と言葉は少ないですが感想を言っていただけました。終盤は、うつらうつらされていました。右足の麻痺がまだ残っていて、足首回りと足の甲に少し軽い浮腫みがありましたが、当初とくらべるとかなりよくなっていました。この日の最後の順番ということもあり、ゆっくりと時間をかけて退院祝いのトリートメントができました。ご本人様も退院前にトリートメントを受けることができ喜んでいただけたご様子でした。トリートメント終了後にご挨拶するとベッドに横たわったまま眠そうでしたが、「本当にありがとうございました。気持ち良かったです」とお言葉をいただけました。 (佐藤)


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