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アロマダイアリー 2012年3月
| 2012年3月23日 肝臓がんで入院されている80歳代女性へのアロマトリートメント 初めてアロマを受けられる方です。入室してお声をかけると、はじめは、イヤイヤと首を横にふっておられましたが、「香りだけでも楽しんでみませんか？」とお話すると、「うん」とお返事くださいました。匂いを嗅いでいただいてお好みのオイルを選んでいただき、「この香りのオイルで軽く手だけでもマッサージしてみましょうか？」とお声かけすると、また「うん」とお返事してくださったので、上肢のトリートメントに入りました。 片側の手が終わり、もう片方の手をトリートメントしていると、先に終えたご自身の手を上にかざして眺めたりして、最初にお会いした時より、とても表情が穏やかになりました。アロママッサージを終えてご挨拶すると、ニコッと笑って送り出してくださいました。(山内) |
| 2012年3月8日 卵巣がんの60歳代女性へのアロマトリートメント 初めてアロマを受けられる方でした。どこでもご希望のところをマッサージさせていただくことをお伝えすると、デコルテ、背中、四肢を希望されました。 デコルテのマッサージをしていると、「いつもこの辺りが（鎖骨と胸の間あたりを触って）つかえるような感じがあって・・・すごく気持ちいい。こんなに気持ちいいなんて。」とおっしゃってくださる。 また背中のマッサージのときは、「あー。気持ちいい。その辺りに（腰から背中にかけての辺りに癌があるから、いつも薬で重だるい感じを取ってもらっているのだけれど・・・気持ちいい。」とのこと。 腕と脚の途中にも、「気持ちいい・・・」とおっしゃってくださる。 終了後は「本当に気持ちよかったです。こんなに丁寧にやってもらって。本当にどうもありがとう。」と少し涙ぐみながらおっしゃってくださいました。(川島) |
| 2012年3月8日 腎臓がんで入院中の70歳代女性へのアロマトリートメント 緩和ケア病棟にお入りになられたばかりの方でした。病室に伺うと、ベットで横になられていました。「こんにちは。アロマセラピーのマッサージに来た清水と申します。」と声をかけると、 「お願いします。楽しみです。人生初のアロママッサージです。」と答えてくださいました。オイルを3種類ほどティッシュに垂らし、順番に嗅いでいただき、お好きな香りでマッサージをすることにしました。 オイルを準備している間、オーバーテーブル上に小さなレゴで作っただるまのブロックが目にとまり、「かわいいだるまさんですね。」というと、「孫が作ってくれたんです。私が元気になるようにって。」と教えてくださいました。「それで片目なんです。叶うかどうかわからないけど・・・。」、とポツリと続けておっしゃいました。右上肢からトリートメントを始めました。とても温かい手をされていたので、「手がとても温かいですね。」と私が言うと、「この右手はとても働き者だったんですけど、マヒで動かなくなってしまったんです・・・。」と、悲しそうにおっしゃっていました。その後すぐに呼吸が深くなり、寝息が聞かれ、トリートメント中は入眠されていました。 四肢（特に右上肢）にむくみがありましたが、トリートメント後は軽減されていました。 左足底部に3箇所ほど肥厚した皮膚が付着していましたが、オイルやマッサージの影響か終了時には少し浮いてきていました。 終了の声かけをすると、「気持ちよくて眠ってしまいました。ありがとうございました。またお願いします。」と仰り、アロマを気に入ってくださったようでした。喜んでいただけて、とても光栄に思いました。また次回も施術させていただけるのを私も楽しみにしたいと思います。(清水) |
| 2012年3月19日 筋ジストロフィーの患者様へのアロマトリートメント 今日は、前日の外出で疲労がたまり、腰も肩もお辛いとの事でした。いつも通りに、凝りと、痛みの強い右腰のトリートメントから開始しました。しばらく腰を続けると、「肩もひどく痛むんですよ」と仰るので、腰の次は肩や頸部のトリートメントに移りました。頸椎上部のトリートメントをすると、「あー、そこですね、ききます」と気持ち良さそうに仰っていました。 右側の凝りがひどかったので、左側はオイル塗布をして終える予定でしたが、触れると右側と同じようにとても硬くなっているので、左側もトリートメントをすることにしました。 右と同じように腰、背中、肩、頚部と順にトリートメントをしてほぐしました。頭皮のケアについて興味をお持ちの様子でしたので、呼吸器のベルトを避けるようにしながら頭皮のアロママッサージも行いました。トリートメント中は、「今日は聞きたいことがいっぱいあるんですよ」と、精油について色々質問をされました。アロママッサージが終わり、病室を退出しようとすると、「すっかりリフレッシュしました、また１か月間頑張ります！」と喜んで下さいました。(篠村) |