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アロマダイアリー 2012年4月

2012年4月19日 膵臓がんで入院中の50歳代女性へのアロマトリートメント
初めてのアロマ。
お部屋に伺うと「楽しみにしてたんです」と笑顔で迎えてくださいました。今までいろいろとマッサージは受けられたのですが、アロマは興味があったものの、まだ受けたことがないとのことでした。
トリートメント部位の希望を伺うと、肩がこるので首と肩を希望されました。
服を脱ぐのは大変とのことなので、仰臥位でオイルは使わず服の上からデコルテ(首肩)を行い、上肢のみオイルを使用してトリートメントを行うことにしました。
トリートメント中はずっと目を閉じて、とてもリラックスされた様子で受けられていて、会話はほとんどされませんでした。アロマが終わると、「とても気持ち良かったです。ありがとうございます」、とおっしゃってくださいました。
その後、片づけをしていると、トリートメントを受けられて少し気持ちが和らいでいただいたのか、ぽつりぽつりと昨年の震災で被災されたこと、直後に家族全員で関東に引っ越して来られたこと、やっと1年経ったところでがんの宣告を受けたこと、など静かにお話してくださいました。
「なんで?ってやっぱり思ってしまうんです。こんなことなら、あの時津波に流されて、自分も死んでしまったほうがよっぽど良かったんじゃないかって。実際、近所の方が流されていくのを見ているし、1年もたたないうちにこんなことになるなら・・・」
多くの犠牲を出した今回の大震災、それを受け止めるのはとても難しいのだろうな、とお話を聞いていて感じました。それでも懸命に現実を受け入れようとされているのも感じられて、アロマの時間のときだけでも、心穏やかに過ごしていただけるよう接していきたいと思いました。(川島)
2012年4月24日 筋ジストロフィーの男性患者さんへのアロマトリートメント
前回は腰から背中にかけてが痛むとおっしゃったが、今回は「ふくらはぎが痛いんだよ」との事だったので、下腿のトリートメントを行うことにした。ズボンの裾をめくり脚をみると、むくみがあり、ひんやりしている。圧をかけすぎないように気を付けながら丁寧に、回数を多くエフルラージュなどをしてゆく。この方はあまりおしゃべりなどをなさらないので、お休みの妨げにならないよう、静かにトリートメントを行っていたが、いつの間にか静かな寝息が聞こえ始めたので、心地良く感じていただけているのだと感じられた。両足のトリートメントを終え、布団を元通りかけなおしているときに目を覚まされ、「どうもありがとうね」と、眠そうな声でおっしゃった。(篠村)
2012年4月12日 子宮がんの30歳代女性へのアロマトリートメント
病室にお伺いして、アロママッサージに来たことをお伝えすると「待っていました」と嬉しそうに出迎えてくださいました。背中のトリートメントからはじめました。うつ伏せは苦しいとのことでしたので、側臥位になっていただいてトリートメントを始めました。ゆっくりと丁寧に繰り返していくと、すぐにゆっくりとした深い呼吸になりリラックスされているのが伝わってきました。病気になるまでアロマテラピーのことは名前程度しか知らなかったとのことでしたが、「今は自分にこういう贅沢な時間を与えてあげなきゃって思うの。病気になる前から定期的に月一回でもこうやって思いっきりリラックスする時間を自分にあげればよかったのにね。日本人は特に病気にならないとこういう時間を取らないものね。でもやっぱり、こういう時間て大事なのよね。」とおっしゃっていました。
下肢は浮腫みが出ていましたので、ゆっくりとした動きでトリートメントを行っていくと改善がみられました。以前は下肢の浮腫のためリンパドレナージュは受けていたそうです。
下肢のトリートメント中はウトウトされながら、「とっても不思議ね。。。今、とても生きてみようって気持ちにさせてもらってる。私みたいな生活だと毎日が平坦で、ただ淡々と時を過ごしているようになってしまうのだけれど、今、すごく力が湧き出ているような気持ち。なにかとても新鮮な気持ちで若葉が見える頃までは頑張ってみようかな〜って思えてる。私にとっては、これは本当にすごいこと。」、と仰っていただけました。
私は、「トリートメントで何か特別なことができるわけではありませんが、週に一度でもこうやってリフレッシュできるお時間になれば嬉しいです。」、と言うことぐらいしか言えませんでした。
終了後、「あ〜気持ちよかった。ありがとうございます。また次回も楽しみにしていますね。今から水分をとってまたゆっくり寝ます。そうしたほうが身体にもいいですよね。」と、ご自分が癒されること、お身体が喜びそうなことを前向きに取り組んでいるご様子でした。
こちらの患者様のトリートメントをやらせていただいて改めてアロマテラピーをご病気の方々にやらせていただく大切さや、必要性を強く感じさせていただきました。
そして本当はもっと多くの患者様がアロマを待っているんだろうなと感じさせていただきました。
私は患者様へ言葉でなにかうまく伝えることはなかなかできませんが、アロマテラピートリートメントを通じて少しでも心にお伝えすることができれば嬉しいです。
(佐藤)
2012年4月12日 腎臓がんの70代女性へのアロマトリートメント 
病室に伺うと、目を閉じてお休みになられていました。
「おはようございます。アロママッサージに来ました。」と声をかけると、目を開けて、「まぁ、うれしいわ。やっていただけるの?」とおっしゃってくださいました。
ティッシュに精油を垂らし、「今までと同じ香りでいいですか?」と聞くと、「いい香りね〜。」とうっとりされていました。
薬の影響か、以前より活気がなく傾眠がちで、声にも張りがなくとろんとされているように感じました。
四肢の浮腫は変わらずですが、毎週トリートメントを行っていることもあってか、増強はなく、開始時よりもわずかに軽減されているように思われました。
トリートメントを始めると間もなく寝息が聞こえはじめ、施術中はずっと入眠されていました。
とても穏やかな表情でお休みになっていたので、安楽に過ごせているように思われ、安心しました。
終了時もぐっすりお休みでしたので、声かけせずにそのまま失礼しました。(清水)


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