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アロマダイアリー 2013年2月

2013年2月28日 
腰椎圧迫骨折後の後遺症で入院中の、80歳代女性へのアロマトリートメント
訪問するとベッドで横になっていらっしゃいました。
お声掛けすると『手足の先がずっと痺れているの』『なんだか気持ちが悪い』と仰っておりました。
前回お伺いした時も同じことを訴えていましたが、その時は娘様がいらしており、“毎回こう言っているので気にしないでください”と仰っていました。
そのこともあったので、手をトリートメントしながら様子をみましょうかと提案し、患者様も頷いてくださったのでアロマの施術を始めました。
お話ししながらトリートメントをしていると、『娘が帰っちゃうと寂しくて家に帰りたくなるの・・・。』と気持ちをお話しくださいました。 そして、『もしかしたら、この気分が悪いのも精神的なものもあるのかもね・・・。』とご自身のことを仰っていました。
私は、「そうですね・・・そういうのも少しはあるのかもしれませんね」、とお答えすることしかできませんでした。トリートメント中は何度かご気分をお伺いしながら行いました。
足底の冷えはトリートメント後、軽減しました。
この患者様のように、ご自宅に帰りたくて悲しい思いを言葉にされる方もいらっしゃいます。少しの時間でもアロママッサージで、ホッとしていただいたり、寂しい気持ちを一時でも忘れられるような時間にできたらなと思います。(須田)
2013年2月14日 悪性リンパ腫の患者様へのアロマトリートメント
入室時は、患者様は痩せていらっしゃり、目も虚ろした。
付き添っていらっしゃるご家族の方も、お疲れになられているご様子で、暗い表情でいらっしゃいました。
「まずいときにお邪魔したかしら」、と思いましたが、ご説明して、アロママッサージを始めました。
アロママッサージを始めて5分程経つ頃、患者様の目がパッチリされてきて、聞き取れないないものの、声を出されるようになりました。
逆の腕のマッサージを始める頃、看護師さんがいらして、「お顔が!今、目がパッチリされて、戻られてますよ。」とご家族に話されました。
ご家族が慌てて近くに駆け寄り、一生懸命話し掛けられ
「もう、1日位、目が下がって来てしまい全く反応がなかったんですよ!お父さん、気持ちいいんですか!?」と話され、視線も物をとらえる様な視線に変わっていたので、ビックリされていらっしゃいました。
患者様のトリートメントが終わり、ご家族もアロマトリートメントを希望されていましたので、ご家族に上肢のアロママッサージを始めると、とても気持ちがいいとおっしゃり、 「素晴らしい仕事をされているのね。」と、仰ってくださいました。はじめは力が抜けないと話されていましたが、 トリートメント終了近くには、活力のあるお声で笑顔を見せてくださるようになり、 何度も、良い香り、気持ちが良くて幸せね〜。と言って頂きました。
ご家族が重篤な状態の中、リラックスしていただけて、私も柔術した気持ちになりました。
アロマの香りとアロママッサージで病室の空気も香りもガラリと変わり、やっぱりアロマって本当に凄い! と思わずには居られないトリートメントでした。(渡辺)
2013年2月14日 胃がんの男性患者様へのアロマトリートメント
先週に引き続き2回目のマッサージ。
前回はむくみがあるということで下肢を希望されたが、脚に湿疹が全体にあり痒みも強いということだったので、病棟の看護ステーションと相談して背中のマッサージをさせていただきました。
今日伺うと「足をやってもらいたい。」とおっしゃるので、皮膚の状態を確認し、先週に比べ状態が良くなっていて痒みもないとのこと。病棟の看護ステーションに確認するとOKとのことだったので、ご希望通り、下肢のマッサージをさせていただきました。
アロマテラピーマッサージ開始直後からすぐに入眠されたようで、その後終了まで一度も目を覚まされることなく、ぐっすりお休みでした。前回に比べむくみも少し引いていましたが、それでも全体的にむくみがあり、特に足首周りは顕著でした。また皮膚は湿疹の影響もあり非常に乾燥していたが、オイルを多めに塗布し、やさしくゆっくりマッサージすることで、むくみも少し軽減し、皮膚の状態も落ちつきました。
アロマ終了後、お声をかけると目を覚まされ、少し寝ぼけたような様子で「気持ち良かったから眠っちゃったよ。どうもありがとう。」とおっしゃいました。
私の帰り際に、「また来週もよろしく頼むね。」と声をかけてくださいました。(川島)
2013年2月14日 膵臓ガンの女性患者様へのアロマトリートメント
今回で病院でのアロマは5回目になる方。私がトリートメントさせていただくのは2回目でしたが、しっかりと私の名前を覚えていてくださっていました。
今日はどこの部位をご希望か伺うと、下肢をご希望されたので、合わせて上肢へのアロマをさせていただきました。
初回の時は、ご病気の為か香りに敏感になっており、アロマオイルに少し不安を持たれていたようですが、アロマトリートメントを受ける内に香りに慣れてこられて心地良くなってきたとのことでした。
初めから深くリラックスされてアロマトリートメントを楽しまれているご様子でした。
細い方でしたので、今回もごく弱い圧でトリートメントを行いました。
初回は香りを弱くするために芳香浴はやめていましたが、今回は「とても心地良いです。」とのことでした。
下肢は前回と同様、左足の下腿にシコリがありましたが、初めて施術した時よりも少し小さく感じました。
足首周りは浮腫んでいるわけではありませんが、流れがわるくなっているのか老廃物が溜まっているようで、優しい圧で長めにトリートメントをしました。
ご本人様も「わ〜足首が気持ちいいですね。結構疲れが溜まる場所なんですね。」と仰っていました。
足裏は全体的に柔らかく、中に水が溜まっているようなぶよぶよした感じでした。
冷えはありませんが、乾燥があり、今回もよくオイルを吸収しました。
終了後、「本当に気持ちよかったです。1週間の中でアロマを受けるのが一番の楽しみなんですよ。」と大変喜んでいただけました。
私のトリートメントは最後のごあいさつ代わりに手のひらをそっとあてて終わるのですが、それについて「なぜ最後に手を当ててるんですか?」と質問され、「今日もトリートメントをさせていただきありがとうございましたっていう気持ちを込めて、ご挨拶させて頂いてるんです。」とお答えしました。
すると「あ〜やっぱりそうなんですね。すごく気持ちが伝わってきますよ。すごくうれしいです。」と言っていただけました。
私の気持ちが伝わっているんだと大変うれしく思いましたが、それよりもお話しをするうちにどんどんと明るい笑顔になられ、声も力強くお話ししてくださる姿が印象的でした。施術中にお話ししていると、大きな声で笑ったりされていました。
アロマトリートメントをする前から穏やかで時折微笑みが見える方ではありますが、トリートメントで気持ちが解放されるのか、終了後は活き活きとされているのがとてもよく伝わってきました。
アロマトリートメントはもちろん治療にはなりませんが、一人一人の患者様がその人らしく生きる助けはできるのだと思います。特に、病院などの限られた空間の中で生活をされている方には、この短いトリートメントの時間が、気持ちをリセットしたり、気持ちの上だけでも解放される時間になるんだろうなと、改めて感じさせていただくことができました。(佐藤)


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