補完代替療法とは

補完代替療法とは、現代西洋医学以外の各種療法の総称。『相補する、補う』と『療法』を合わせた言葉で、一般的に自然療法や伝統的な医療を含めた様々な療法を指します。
通常は西洋医学に併用して用いられることも多く、補完代替療法として健康保険(民間)が適用される国もあります。西洋医療とは異なったヘルスケアの方法で、西洋医学に併用して用いられることも多く、補完代替療法として健康保険(民間)が適用される国もあります。

補完代替療法にはアロマテラピーやリフレクソロジーの他に、ハーブ療法やホメオパシー、催眠療法(ヒプノセラピー)、リンパドレナージュなどが代表的で、西洋医療では補えないない部分に対して補完的に用いることによって自然治癒力を高めたり、病気や治療によって生じるストレスや不快感などを取り除くことによって、患者さんのQOL(生活の質)を高めるための療法として活用されています。

西洋医療と補完代替療法との大きな違いの一つに、西洋医療では病気そのものを治す目的で治療を行なうことに対して、補完代替療法では表面に現れている身体的な状態だけではなく精神的な状態、睡眠状態やストレスの度合いなどのライフスタイルにも配慮し、その人を全体的(ホリスティック)に観て、一人一人の状態に合わせたトリートメントを行なうことが特長と言えます。

欧米では、西洋医療の治療を受けている方が、精神面の安らぎやリラックス効果、自然治癒力の向上などの目的で補完代替療法を利用しています。また、健康な方でも、肩こり、慢性疲労、不眠傾向、ストレスがたまる、などの不調を感じる人が、病気の予防や症状緩和、ストレス解消、リラックスなど、健康管理の一環として幅広く活用しています。
補完代替療法で働くセラピストはそれぞれのセラピーの専門知識の他に、解剖学、生理学、病理学などの基礎医学の知識を学び、さまざまな病気について必要な知識を身につけた上で、クライアント一人一人の症状や要望に合わせたトリートメントをおこないます。
病気で療養中の方に対しては、アロマテラピーでは主にアロママッサージや沐浴、芳香の作用によって、循環促進や老廃物の除去を助けたり、リラックス効果を促したり、病気に対する不安を軽減したり、不快な痛みを和らげるなど、患者さんにとって心地よく穏やかで、病気療養に専念できるよう補完的に働きかけます。
また、健康な方に対しては、心身の緊張を取り除いて深いリラックスを促すことによって、日々のストレスを軽減し、疲労回復を促進して自然治癒力を高めることにより、身体的にも精神的にも充実したライフスタイルを送っていただく手助けをします。

イギリスでは、補完代替療法利用者の増加とともに、薬やその副作用への不信感が高まり、患者みずからが健康に責任をもつような医療制度が国民から望まれている現状があります。
日本でも、「自分自身の健康に対して自分で責任をもつ」と考える人が少しずつ増加しています。
補完代替療法としてのアロマテラピーやリフレクソロジーを理解していただき、心と身体の健康のために役立てていただければと願っています。


© 2017 Japan Institute Holistic Care Ltd, All Rights Reserved.